To be free

自由にやってほしいんだ

SexyZone POP×STEP 配信ライブに寄せて

 先月配信されたSexyZoneのPOP×STEP 配信ライブの所感を書く。各曲や各コンビ萌えポイントは覚えているけれど今回は書きません。(SNSでオタクの感想を大量に読んで満足してしまっている)

菊池風磨くんのファンである私自身が感じたことに落とし前をつけるための記事である。

 

○勇気100%の途中でちびっ子Jr.が着ていた法被を脱ぎ捨て、センターステージに駆け寄り、天井近くに設置された機構から降ってくる雨にはしゃぎながら打たれるサマリーでの演出がここに復活! セクシー達も兄組Jr.も自分達も昔あんな感じだったと懐かしんでいました……でもこれって初めてジャニーズを見る人に伝わるかな??

「ちっちゃい子達が水のアトラクションで楽しそうにしている」と感じる人から、「雨が当たって痛いのではないか、風邪ひいちゃうんじゃないか、そもそも上半身裸にする必要ある?」と感じる人まで感想の幅が広すぎることになるのが問題。(どちらの感想も否定しません。感じ方は受け手の自由なので)  ジャニーズは顔の良い男子校みたいなものなのでそこらへん気付きにくいかもしれないけれど今後はマイナス意見が少ない演出で!

 

○Jr.SPとツアーサポートJr.、少年忍者がそれぞれ1曲ずつ披露。風磨くんが曲を選び、演出もつけている。SexyZoneの曲中でもJr.がちゃんと目立つように映像のカット割をしている。

水着Jr.だってちびっ子達をしっかりカメラに撮ってもらうための演出。(だから私は全否定は出来なかった) 

Jr.にあたたかい目線で接する風磨くん。そもそもSexyZoneとジャニーズJr.はともに歩んできた。STAGEより前のライブは大量にJr.が出演していました(2019年からのオタクなのでライブ映像で見た)Jr.が多すぎてカメラに抜かれるのもJr.、Jr.、Jr.、セクゾメンバー、Jr.セクゾメンバー、Jr.……話が逸れました。Jr.期間が短いSexyZoneは固定客を多く掴む前にデビューしているので人数で勝負・Jr.は研修としてSexyZoneのバックに着く等持ちつ持たれつの関係であり、SexyZoneと同世代の仲間たちのまだほとんどがJr.だったこともあるのでJr.という存在に思い入れが深いのだろう。

良かったのは私の見ている限りではJr.コーナーがあることについて不満をこぼすファンがいなかったこと。Jr.コーナー削れとか言わない。流石セクシーの民。

 

○星の雨、雨の機構が使えたら絶対にやりたかったんだろうな!!!

星の雨はアルバムに収録するにはどこに入れていいか決めづらいし、シングルには向かない。

満を辞してセトリ入りだったと推測する。spark lightはどこからどう聞いてもかっこいい。このタイミングでやるとは思わなかったけど嬉しい!

年にシングル2枚発売したら8曲も生まれるカップリング曲、ツアーで歌われるのは1〜2曲という狭き門……(BON BON TONIGHTは規格外の強さ)

 

 

無観客は見ているこちら側が感じるよりももっともっと、演じている彼らにとって難しかったと思う。

セットリスト、カット割、事前に完璧を期して準備しても観客の反応は終演後にしか確認できない。有観客ならばその場で受け取り、その場でお返しすることもできるのに。

(風磨くんのソロ曲ラストで観客の悲鳴ともため息ともつかない歓声が、ない。観客がいたら絶対入っているし、演者の満足感も違っただろう)

本当のところ、2日目昼公演まではアルバム曲のセトリ落ちにモヤモヤしていた。自分の好きな歌が披露されないのは悲しい。だが、苦難に直面したとき、エンターテイメントに変化は起きる。

自分達の音楽を提示することを目的とした3月の時点でのセットリストには勇気100%は無かったかもしれない。

一般の人でもチケットが購入できるので「SexyZoneに興味はあるがアルバム未聴。初めてライブを見る人」でも楽しめるセットリストに変えていった。併せて「今やるべき曲」「将来、観客の前でやる曲」の選別に相当苦慮したのではないだろうか。


本来なら観客の前で36回歌うはずだったのに、配信で5回のみ。5回しか披露できない。歌えない。今回セットリスト入りした曲もそういう面で悲しみがないとはいえない。

この先披露できる機会があるとしても時間は有限。以前と同じくらい観客を迎えることができるのがいつになるか見通しは立っていない。

それでも、未来に希望を託して今歌う曲、この先歌う曲を決めたのだろう。

 

奇しくも来年は10周年。オリジナルアルバムの発売はおそらく無い。

10周年ライブに 満を辞して披露するのも乙じゃないか。未来があるからそれもできるんだよね?6月の配信ハッピーライブで1着の衣装以外、ポプステでお披露目する内容を見せなかったように。

(これを書きながらSTAGEを見ている。5周年ライブなのにアルバム曲、カップリング曲だらけでまだそれ程多くなかったシングル曲がバンバンセトリ落ちしててウケる)

 

そして、5人に戻ることが想定されていなかったポプステライブを5人でやれる!ならばポプステの楽曲を5人で歌いたいという欲が彼らに生まれたのではないか。オールナイトニッポンで松島くんがタイムトラベルのファルセット部分を練習するくだりがあったがあれは5人で披露するという意味の匂わせだった……配信ライブに間に合わせるような突貫工事は避けてくれてよかったよ。

アフタートークの時間が長いのも(特に昼公演は夜公演の準備があるにも関わらず)ファンに出来るだけ長い時間松島くんを見てもらいたい、自分達も松島くんとの時間を作りたい、ファンクラブに入ってくれている人(顧客)には特別大サービスをするべきという心意気が感じられる。ポプステライブは当初のものとは違うものになったが、図らずも時間をかけて彼ら自身を、ファンを愛するライブになったのだ。

この先も彼らの状況や時代の流れによってその愛は変わっていくだろうけど、それがアイドルのファンである醍醐味なのだ。

 

私はSexyZoneが大好きなので好意的に受け止めている(なので甘々な解釈もご容赦ください)今後が楽しみで仕方ない。今後と言える喜びを不確かな時代でも信じさせてくれたSexyZoneに感謝している。

次は10周年。さあ、夜明けだ。思いきりSexyZoneを楽しむんだ。